印刷ボタンは押した!よし!
と思ったら、
「アレ?印刷出てこないな。。。ん・・?
インクカートリッジが認識しないって。。。どゆこと?
どうして印刷かからないの?
何をしたら印刷始まるの?急いでるのに使えないやん!
このままだと、締め切りに間に合わないし・・・ヤバい」
いやぁ・・・納期に間に合わないのはマズイですよね。
確かにこの症状は突然やってくるので困りますよね。
故障なのか?そうでないのかもよくわからない状態。
これがインクカートリッジが認識しない・・・症状です。(この症状は修理件数としてもめちゃくちゃ多い・・・)
ですので、かんたんにできる解決策があるので解説させていただきます。
(この方法をやってみてダメならメーカー修理に出すしかない・・・です)
修理に出している時間がない人は試してみてください
試してみることは、3つあります。
- ICチップを乾拭き
- ICチップを無水アルコールで拭く
- 諦められないならインク交換する
この症状の原因は、インクの残量がわからない(ICチップに電気が流れない)こと。
クレジットカードやキャッシュカードにもICチップが内蔵されていますが、同じようなものがインクにも付いているんです。
このICチップが汚れているか、壊れてる。
これが根本の原因です。
ここからは、実際の対処方法を写真を使って解説してきますね。
(プリンタの修理屋で働いてたときのはこの方法で切り分けをしていました)
エプソンプリンター☆インクが全色認識しないときの対処方法を解説!
「インクカートリッジが認識しない」=[インクカートリッジの接触不良]です。
ICチップはどこに付いているのでしょうか。
下の写真を見てください。手前にICチップがついてます。緑と金色のやつです。
この金色の電気が流れそうなところを清掃します。
このICチップ。デリケートなのでまずは乾拭きからでお願いします。
ふくときは、綿棒かキレイな布でフキフキします。
(拭くときは、ICチップ表面だけ。目的はチップ表面の汚れを取るためです!インクが出るところは拭かないでくださいね。)
私のおすすめは綿棒。やさしくしかふけないので。
インクのICチップの金色部分を優しくフキフキ!
このとき、注意して欲しいのは、
液体洗剤や水はNG!!!(一発アウトです)
ここで、全色のインクの乾拭きが終わったらプリンタに装着してみてください。
いかがですか?
治っていれば、ガラガラと音を立てて3分くらい動いたあと印刷が始まるはずです。
状況が変わらない。。。インクカートリッジが認識しない・・って場合は、次に進んでください。
次は無水アルコールで拭く
ICチップにインクが付着してしまっている場合は、乾拭きではキレイになりません。
こんな時は無水アルコールで清掃します。
さっきの綿棒に無水アルコールを少量つけてICチップ表面を拭きましょう!
なので完全に気化(蒸発)するんで、電気が流れるような機器の清掃に使用できます。
もちろん、無水アルコールで濡れている状態では取り付けてはいけません。
乾いたのを確認してから、プリンタに装着してくださいね。
実は無水アルコールは修理屋の必須アイテムのひとつです。
注意【ティッシュは粉が付着するので✖️】
無水アルコールを使うと油もインク汚れもキレイにとれます。
スッキリ。
※無水エタノールとは、水が全く入っていないアルコールです
※ただし消毒用エタノールは絶対ダメです。
じつは30%は水が入ってます。
電気流れるところに水はダメなのでご注意を
無水エタノールが家にあるよーって人は是非やってみてください。
持って無いってひともドラッグストアで千円くらいで買えるので、
無水アルコールでフキフキしてみましょう。
無水アルコールは大掃除なんかにもつかえるので、一本持っていると便利ですよ
[PR]無水アルコールを使ってインクや油分を清掃!
さっきと同じですが、
全色のインクのチップを清掃できたら、プリンタにインクを取り付けてみましょう。
インクが認識してくれれば、完了です。
その場合、原因はチップの汚れだったことになります。
いかがですか?
もし、ここまでやってみてダメだったら次のステップに進んでください。
なぜならICチップの清掃で治らないときは、
ICチップ自体が故障しているからです。
それでもダメならインク交換<純正インクカートリッジ>
純正インクが全色ともある方は交換してみましょう。
あとはインクを交換するだけで認識するようになるはずです。
そして、印刷をしてみましょう。
印刷したものがかすれてるときはヘッドクリーニングしてください。
(ヘッドクリーニングの方法は、この記事の後半でも解説していますので確認ください。)
純正インクが全色ない方。
ちょうど、インクがなくなっているので電気屋さんに行って純正のインクをGETください。
もちろん、インクを全色とも取り替えるだけです。
ちなみに、インクの価格は型番にもよって変わります。
- IC6CL70(さくらんぼ)シリーズだと6色パックで4200円
- IC6CL80L (とうもろこし)6色増量パック で7,600円です。
(2023年9月13日確認)
今すぐプリンタが正常に動作しキレイに印刷ができるようになることを願っております。
また、この記事によってお約束の締め切りがある方はなんとか納品までできれば、私も嬉しいです。
今回ご紹介したのはプロの修理屋が、原因を特定するまでにやっている方法そのままです。実際、
インクトラブルの半分は、ここまでの方法でなおります
どうですか?「うまくいったよ。」って方は、印刷が終わってからで良いので、コメントいただけると嬉しいです。
記事を書く励みになるとです。よろしくお願いします。
非純正インクを使用されている方へ・・・・
ここでよくいただくご質問にお答えします。
「純正じゃないインクはどうなの?」
「純正インクがないから、買っといた純正じゃないインク取り付けてみた」
これは、プリンタにトドメを刺してしまうので是非ともやめてください。
何度も、しつこいかもしれませんがこの症状は
ICチップの不具合で起こっています。
インクカートリッジが原因と考えられます。理由としては、
- ICチップが独自に作られている
- ICチップの内容を不正に書き換えている
こんなインクを取り付けるとプリンタ側がバグるんです。
プリンタ側がバグってしまうと、我々ではうつ手はありません。
メーカーに修理に出すしかありません。
非純正インクなどは、できれば取り付けないでください(どうしてもつけたいのであれば、自己責任でお願いします)
ちなみに、
- 互換性インク
- 非純正インク
- 注入式インク
のどれかを使ってたことがある場合は、残念ですが治らないことが多いです。
もしくはこれを機に、新しくプリンタを購入するかですね。
ただ、エプソンに修理に出すと11550円?くらいかかるはずなので、純正インク6本の購入で試してみるのはアリかもしれません。
今回ご紹介したのは1番簡単な方法です。インクトラブルの半分は、ここまでの方法でなおります
お試しあれ。
純正じゃないインクに交換してから、色合いがおかしくなったときは・・・
色合いがおかしい原因の場合は、インクが固まって出ていないか、インクが化学反応を起こし変色しています。
インクの取り付けてる所から実際に印刷する部品のところ(ヘッドといいます)までにある、チューブの中に非純正インクが流れてしまうことにより変色します。
非純正インクを作ってるメーカーの品質が悪い印象です。粗悪なインクとチップなので使わないのがベストです。
正直、非純正インクメーカーとEPSONの争いに購入者が巻き込まれてる!って思ってます。
ひどい話です。エプソンに言っても取り合ってもらえないのでご注意ください。
もし、エプソンに問い合わせるとこんな回答になります。
「非純正品の使用に起因して生じた本体の損傷、故障については、保証期間内であっても有償修理となります。」
先手打ってきてる?!要するに、エプソンインク以外は使うな!って言いたいのね。
こちらのせいにされるので、これからは家電量販店のお姉さんを無視しましょうー
※修理を受けているこちらからすると純正インクを使ってる人は上記のトラブルはほとんどないし、
ヘッドクリーニング一回しただけで治ります
非純正インクを他で例えるなら、
- ガソリン車に軽油を入れてるような状態
- A型の人にB型の血液を輸血した状態です
- 富士山麓天然水って書いてるのに水道水…
互換性インクを作ってるメーカーは、
プリンタのメーカーに
動作保証やインク成分の開示などはしてもらえていません。(お墨付きはナシ)
互換インクメーカーは自社で
エプソンプリンターを用意して、勝手に試験・研究しているだけです。(研究すらしてないところもありますが…)
ですので、非純正メーカーはインク不良の場合はインクの返金保証などの処置を行なっているところもあります。
とはいえ、エプソンは非純正インクを使って壊れたら修理してくれないこともあるようです。
繰り返しますがこれは、インク成分がインクチューブの中の化学反応によって起こる現象です。純正インクにもどしただけでは完治はしません。
その場合、修理になりますが、プリンタの修理も15000円ほどするので、修理に出しますか?それとも新品のプリンタでインク付きを買い換えるか・・・・・・あなたならどうしますか?
プリンタを買い替えたくない…という方は
完全復旧はできなくても、とりあえず印刷できるようにしたい!という方に応急処置を解説します。
この方法は、僕らサービスマンが行う方法なのでオススメはしません。その理由は、
- インク漏れする事がある
- インクを全色使い切るので贅沢
だからです。
高い純正インクをほぼ全部使う方法なので、
お金が8000円とかかかります。
オススメしませんので、ご自分の責任で行ってください)
(私は一切の責任を負いかねます。)
まず、純正の新品のインク(全色)を使い、チューブ内の非純正インクを捨て、純正インクで満たします。
ヘッド復旧手順
- 新品のインク全色をプリンターに挿します
- プリンタの設定→「ヘッドクリーニング」か「インク充填」をする。
(チューブでインクを送るタイプのプリンタはインク充填しないと復活しません。
インク充填が見つからない時は「ヘッドクリーニング」を3回でほぼ同じ効果です)
これだけです。私の家のプリンタ(EP-807AB)の画面になります。
EP-807ABはインク充填はないので、ヘッドクリーニングを行います
図解で解説します。
ホーム画面から右矢印を選択する
これを行うと、一気に非純正インク捨てて純正インクをプリンターに満たすことができます。
しかし、2つデメリットがあります。
- せっかく買った新品のインクは9割、なくなります。
- 捨てた不要な非純正インクはプリンタの内部に溜め込んでいます。(廃インク)を、溜めて置く場所(吸収パッドというコットンみたいなもの)が満杯になるのが早くなります。(廃インク吸収パッド満杯エラーがでたら4000程の作業費でエプソンにパッドを交換してもらう必要があります)
結構お金もかかり、リスクもある方法なのであまりオススメしません。
しかも、復旧しないことも全然あります。
私たちの場合、ここから修理に入ります。
リスクもあるし、治らない時もあるので一般の方にはおすすめできない方法です。
どうしても切羽詰まっていて、一か八か…みたいな方法なので、プリンタを買い替えるほうが圧倒的に良いですよ。
※純正インクが全色必要です。
インクの種類はいろいろありますので、「IC6CL□□」の□のところの数字を間違えないようにしてください。
とりあえず「IC6CL□□」となっていると6本入りということです。
「IC6CL80L」と書かれていれば80のインクで大容量タイプ(L)で6本入りという意味になります
真っ白で印刷される
これは、インクを紙に出す部品(ヘッドと呼ばれます)が非純正インクによって吹き出し口が固まってる場合におこります。
この場合も、
純正インクを全本さして、ヘッドクリーニングを
行うことで復旧するかもしれません。
ただし、ヘッドで固まったインクが溶けてくれない事があるので、ヘッドクリーニングの後電源を切って半日放置します。
これは、電源切った時にヘッドにインクが染み込みます。時間が経ってからクリーニングすると固まったインクが柔らかくなって目づまりがとれることをねらっています。
これでもダメなら、メーカーへ有償修理に出すか、買い換えるかの2択になります。
厳しい言い方ですが、互換インク・詰め替えインクなど、いろいろ名前を変えて家電量販店で売られていますが、買って取り付けたのはあなたのせいになります。非純正を取り付けないことを強くオススメします。
非純正インクを使用した場合のトラブルは他にも
非純正インクでトラブルになる事はほかにもあります。
- 基板が壊れて、すべての色のインクが認識しない
- 用紙の通路がインクで汚れて、印刷すると紙がよごれる
- プリンタから「ガツン!」と大きな音が鳴りプリンタエラー
- プリンタから、インクが漏れてくる
など、例をあげるとたくさん出てきます。
これらは非純正インクを使用しなければ、発生しない故障です。
非純正インクで印刷できている状態は、ただただ運が良いとしか言えないので、いつ故障しても仕方ないというつもりでいましょう。
まとめ
①「インク交換してください」表示が出てインク全色認識しない。ICチップの汚れを拭き取る
②インク交換してから、色合いがおかしくなった→純正インクを全色取付けヘッドクリーニング3回
③真っ白で印刷される→純正インクを全色取付けヘッドクリーニング3回
これらの方法で復旧できるかもしれませんが、非純正インクを一度でもプリンタに取り付けられていて、インクを通しておられるならわたしはプリンタの買い替えをおすすめします。
今はインクが高く、プリンタが安い時代になっています。インクで8000円出すなら、インク付きのプリンタを15000円で買う方が長い目でみるとお得かと思ってます。これは、あなたの価値観なので好きなようにしてもらって良いと思うのですがご参考まで^ ^
今回はここまで!
終わり!