「これだけ?」エプソンプリンターのインクカートリッジ全色認識しない問題を修理屋が解説!

インク交換後にプリンター故障?非純正インク使用時の復旧は?プリンタは修理するな?!ITリテラシー

プリンターで印刷しよかな…
「アレ?インクが認識しない。。。使えないの?!」

そこで、「インクカートリッジが認識できません」の解決策をご紹介。

  • まずは拭け!
  • アルコールを使ってさらに拭け!
  • それでもダメならインク交換!

この順に試してもらえばOKです。修理屋で働いてたときにやってたことを紹介します。

さらにこの記事では、

・インクカートリッジの認識しないときの復旧の方法
・色合いがおかしい時の対処法
・印刷が真っ白の時の対処法

なども解説するのでインクトラブルが起きたときに見ればオールオッケー

エプソンプリンター☆インクが全色認識しないときの対処方法を解説!

エプソンプリンター☆インク全色認識しない!対処方法を解説!プリンタは修理せず買換え?

まずはふ「インクカートリッジが認識しない」この原因はかんたんです。

それは[接触不良]です。

 

 

インクについてるICチップがプリンタ側で、読み込めないって状態ってこと。

(下の写真を見てみると、ICチップがついてますよね。緑と金色のチップのことです)

インク認識いない原因はICチップ?

まずは拭け! ICチップを乾拭きでする

まずはフキフキします。拭くのはICチップの汚れを取るため!

キレイな綿棒で、インクのICチップの金色部分を優しくフキフキ!

大切なのはゼッタイ乾拭きしてにする事!

液体洗剤や水をつけるのはNG!!!(一発で故障します)

インクのICチップの金色の接点を(キレイな布でもOK)で乾拭き

チップを拭くだけで復旧することも多いです。
が、しかし。治らない場合は。。。

次は無水アルコールで拭け!水が入ってるのはダメ!

ICチップにインクが付着している時は無水アルコール。
綿棒にしみこませてチップ表面を拭きましょう!

とはいえ、液体をつけるのは怖い方もいるかと思います。(すごく正しいお考えです)
しかし、無水アルコールは99.9%がアルコールなので完全に気化(蒸発)するんで大丈夫。

 

ボン
ボン

実は無水アルコールは修理屋の必須アイテムのひとつです。

 

 

しかも綿棒を使えば、優しく清潔にできるのでおすすめです。
【ティッシュは粉が付着するので✖️】

無水アルコールを使うと油もインク汚れもキレイにとれます。
スッキリ。
※無水エタノールとは、水が全く入っていないアルコール

ボン
ボン

※ただし消毒用エタノールは絶対ダメです。
じつは30%は水が入ってます。
水はダメだよね。

無水エタノールが家にあるよーって人は是非やってみて。

無いってひともドラッグストアで千円くらいで買えるので、
無水アルコールでフキフキしてみましょう。

ボン
ボン

無水アルコールは大掃除なんかにもつかえるので、一本持っていると便利ですよ

 

掃除が全色のインクでできたら、さっそくインクを取り付けてみてください。

インクが認識すればいつもの表示に戻るはず。
それなら原因はただの汚れだったことになります。

ちなみに
必ず全色とも純正インクカートリッジを取り付けてくださいね。

EPSON純正のインクカートリッジはシール部に「純正」と記載があります。記載がなければ、純正ではありませんので捨てるほうがいいです。純正インクの確認

一本でも非純正インクをつけるのはNG!

それでもダメならインク交換<純正に限る>

フキフキでダメならインク交換しかありません。(ICチップが壊れてるパターン)

 

ボン
ボン

純正インクが全色ある方。
おめでとうございます。

 

あとは交換するだけで認識するようになるはず。
インクを開封してください。

もし、印刷したものがかすれてるときはヘッドクリーニングしてください
(ヘッドクリーニングの方法は、この記事の後半でも解説しています。)

純正インクが全色ない方は電気屋さんにGOです。同じく取り替えるだけです。

ただ、「純正インクがないから、買っといた純正じゃないインク取り付けてみよ」って思った方はストップです。

この症状はインクの成分とかの問題ではなくて
ICチップの不具合で起こっています。

つまり、

  • ICチップが独自に作られている
  • ICチップの内容を不正に書き換えている

こんなインクを取り付けるとプリンタ側でバグが起きるんです。

こうなると修理に出すしかありません。
非純正インクなどは取り付けないでください

  • 互換性インク
  • 非純正インク
  • 注入式インク

を使ってたことがある場合は残念ですが諦めたほうがいいかと。
少なくとも接点の部品交換するなどの修理が必要です。

もしくはこれを機に、新しくプリンタを購入するかですね。

ただ、エプソンに修理に出すと11550円?くらいかかるはずなので、純正インク6本の購入で試してみるのはアリかもしれません。

うまくいけば、すぐ年賀状印刷なんか終わらせてのんびりできますしね。

今回ご紹介したのは1番簡単な方法です。インクトラブルの半分は、ここまでの方法でなおります

お試しあれ。

https://vonblog.com/epson-prt2

 

インク交換してから、色合いがおかしくなったら

色合いがおかしい原因の場合は、インクが固まって出ていないか、インクが化学反応を起こし変色しています。

インクの取り付けてる所から実際に印刷する部品のところ(ヘッドといいます)までにある、チューブの中に非純正インクが流れてしまうことにより変色します。

非純正インクを作ってるメーカーの品質が悪い印象です。粗悪なインクとチップなので使わないのがベストです。

正直、非純正インクメーカーとEPSONの争いに購入者が巻き込まれてる!って思ってます。

ひどい話です。エプソンに言っても取り合ってもらえないのでご注意ください。

もし、エプソンに問い合わせるとこんな回答になります。

「非純正品の使用に起因して生じた本体の損傷、故障については、保証期間内であっても有償修理となります。」

先手打ってきてる?!要するに、エプソンインク以外は使うな!って言いたいのね。

こちらのせいにされるので、これからは家電量販店のお姉さんを無視しましょうー

※修理を受けているこちらからすると純正インクを使ってる人は上記のトラブルはほとんどないし、
ヘッドクリーニング一回しただけで治ります

非純正インクを他で例えるなら、

  • ガソリン車に軽油を入れてるような状態
  • A型の人にB型の血液を輸血した状態です
  • 富士山麓天然水って書いてるのに水道水…

互換性インクを作ってるメーカーは、
プリンタのメーカーに
動作保証やインク成分の開示などはしてもらえていません。(お墨付きはナシ)

互換インクメーカーは自社で
エプソンプリンターを用意して、勝手に試験・研究しているだけです。(研究すらしてないところもありますが…)

ですので、非純正メーカーはインク不良の場合はインクの返金保証などの処置を行なっているところもあります。
とはいえ、エプソンは非純正インクを使って壊れたら修理してくれないこともあるようです。

繰り返しますがこれは、インク成分がインクチューブの中の化学反応によって起こる現象です。純正インクにもどしただけでは完治はしません。

その場合、修理になりますが、プリンタの修理も15000円ほどするので、修理に出しますか?それとも新品のプリンタでインク付きを買い換えるか・・・・・・あなたならどうしますか?

EPSONプリンタの失敗しない買い方

プリンタを買い替えたくない…という方は

完全復旧はできなくても、とりあえず印刷できるようにしたい!という方に応急処置を解説します。

この方法は、僕らサービスマンが行う方法なのでオススメはしません。その理由は、

  • インク漏れする事がある
  • インクを全色使い切るので贅沢

だからです。

高い純正インクをほぼ全部使う方法なので、
お金が8000円とかかかります。
オススメしませんので、ご自分の責任で行ってください)

(私は一切の責任を負いかねます。)

まず、純正の新品のインク(全色)を使い、チューブ内の非純正インクを捨て、純正インクで満たします。

ヘッド復旧手順

  • 新品のインク全色をプリンターに挿します
  • プリンタの設定→「ヘッドクリーニング」か「インク充填」をする。
    (チューブでインクを送るタイプのプリンタはインク充填しないと復活しません。
    インク充填が見つからない時は「ヘッドクリーニング」を3回でほぼ同じ効果です)

これだけです。私の家のプリンタ(EP-807AB)の画面になります。
EP-807ABはインク充填はないので、ヘッドクリーニングを行います
図解で解説します。

プリンタ操作1
ホーム画面から右矢印を選択する
セットアップを選択します
プリンタ操作3プリンタのお手入れを選択します
プリンタ操作4プリントヘッドのクリーニングを選択します
プリンタ操作5スタートボタンをタッチするとヘッドクリーニングが始まります。

これを行うと、一気に非純正インク捨てて純正インクをプリンターに満たすことができます。

しかし、2つデメリットがあります。

  • せっかく買った新品のインクは9割、なくなります。
  • 捨てた不要な非純正インクはプリンタの内部に溜め込んでいます。(廃インク)を、溜めて置く場所(吸収パッドというコットンみたいなもの)が満杯になるのが早くなります。(廃インク吸収パッド満杯エラーがでたら4000程の作業費でエプソンにパッドを交換してもらう必要があります)

結構お金もかかり、リスクもある方法なのであまりオススメしません。

しかも、復旧しないことも全然あります。
私たちの場合、ここから修理に入ります。

リスクもあるし、治らない時もあるので一般の方にはおすすめできない方法です。
どうしても切羽詰まっていて、一か八か…みたいな方法なので、プリンタを買い替えるほうが圧倒的に良いですよ。

純正インクが全色必要です。
インクの種類はいろいろありますので、「IC6CL□□」ののところの数字を間違えないようにしてください。
とりあえず「IC6CL□□」となっていると6本入りということです。
IC6CL80L」と書かれていれば80のインクで大容量タイプ(L)で6本入りという意味になります。

 

真っ白で印刷される

これは、インクを紙に出す部品(ヘッドと呼ばれます)が非純正インクによって吹き出し口が固まってる場合におこります。

この場合も、

純正インクを全本さして、ヘッドクリーニングを
行うことで復旧するかもしれません。

ただし、ヘッドで固まったインクが溶けてくれない事があるので、ヘッドクリーニングの後電源を切って半日放置します。

これは、電源切った時にヘッドにインクが染み込みます。時間が経ってからクリーニングすると固まったインクが柔らかくなって目づまりがとれることをねらっています。

これでもダメなら、メーカーへ有償修理に出すか、買い換えるかの2択になります。

厳しい言い方ですが、互換インク・詰め替えインクなど、いろいろ名前を変えて家電量販店で売られていますが、買って取り付けたのはあなたのせいになります。非純正を取り付けないことを強くオススメします。

非純正インクを使用した場合のトラブルは他にも

非純正インクでトラブルになる事はほかにもあります。

  • 基板が壊れて、すべての色のインクが認識しない
  • 用紙の通路がインクで汚れて、印刷すると紙がよごれる
  • プリンタから「ガツン!」と大きな音が鳴りプリンタエラー
  • プリンタから、インクが漏れてくる

など、例をあげるとたくさん出てきます。

これらは非純正インクを使用しなければ、発生しない故障です。

非純正インクで印刷できている状態は、ただただ運が良いとしか言えないので、いつ故障しても仕方ないというつもりでいましょう。


まとめ

①「インク交換してください」表示が出てインク全色認識しない。ICチップの汚れを拭き取る

②インク交換してから、色合いがおかしくなった→純正インクを全色取付けヘッドクリーニング3回

③真っ白で印刷される→純正インクを全色取付けヘッドクリーニング3回

これらの方法で復旧できるかもしれませんが、非純正インクを一度でもプリンタに取り付けられていて、インクを通しておられるならわたしはプリンタの買い替えをおすすめします。

今はインクが高く、プリンタが安い時代になっています。インクで8000円出すなら、インク付きのプリンタを15000円で買う方が長い目でみるとお得かと思ってます。これは、あなたの価値観なので好きなようにしてもらって良いと思うのですがご参考まで^ ^

今回はここまで!

終わり!

カスタマーエンジニアが選ぶEPSONプリンタの失敗しない買い方
「プリンタ本体より、インクの方が高いよね!」
こんなことがよくお客様から言われますし、心の中では私も同感です。 とはいえ、 ・そもそもなんであんなにインクは高いの? ・インクの安いプリンタはないの? ・プリンタ本体を買うときに注意する点は? という方も多いと思います。 そこでこの記事ではそんなプリンタの費用のお悩みを、
元プリンタの修理屋の観点から解決していければなと。 具体的には
・プリンタのインクが高価な理由
・インクのコストを正しく下げる方法
・プリンタを購入するタイミング
の順番に重要なポイントだけをご紹介していきます。 2分くらいで読めますし、プリンタにかかる費用が大きく削減される可能性が高いので、まずはご一読を!

 

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