「CE(カスタマーエンジニア)は未経験でも入社しやすいITエンジニア」
こんなことがよく言われていますし、私も同感です。
とはいえ、
- そもそもカスタマーエンジニアってどんな仕事?
- CEについての情報が少なくて求人の内容じゃ入社すべきかわからない
という方も多いと思います。
そこでこの記事ではそんなカスタマーエンジニアについてのお悩みを、
カスタマーエンジニア(CE)歴12年の観点から解決していければなと。
具体的には
- カスタマーエンジニアの仕事内容は?
- カスタマーエンジニア(CE)とシステムエンジニア(SE)の違いについて
- カスタマーエンジニアにスキルや資格は必要なのか?
- カスタマーエンジニアの将来性はあるの?
- カスタマーエンジニアの平均年収は?
の順番に重要なポイントだけをご紹介していきます。
5分くらいで読めますし、ITエンジニアの世界をかんたんに理解できるので、
まずはご一読を!
カスタマーエンジニアの仕事内容は?
カスタマーエンジニアの仕事内容は訪問作業です。
かんたんに説明すると機器の修理や点検をしたり、機器を設置することになります。
まとめると
- 機器の修理
- 機器の設置導入
- 保守点検(定期メンテナンス)
ということです。

この3つの仕事内容をシーン別に詳しく解説します。
↓↓↓下の例は実際の訪問した時の流れです。
<修理編>
- 朝、お客様がPCの故障に気づく
- お客様は修理会社に電話し、CEを依頼
- 2時間後に、CE到着。

おっそいなー!仕事にならないんだ。早く治してくれ!

ご迷惑をおかけし、申し訳ございません。
早速、確認します。
①カスタマーエンジニアは修理を行い、動作確認をする
②顧客にも動作確認してもらう。

やっと使えるわーありがとね。

大変お待たせいたしました!ご迷惑をおかけし申し訳ございません。
修理の流れは、こんなかんじです!
実際、修理の内容は
- 基板を交換
- ハードディスクの交換
- 液晶画面の交換
など、部品の交換がメインです。

部品を交換したら復旧するのか?
この判断を見極められるようになるには経験や研修での知識が必要になります。
<カスタマーエンジニア仕事内容・設置導入編>
カスタマーエンジニアは新たな機器の導入を検討したり、設置したりします。
具体的な仕事の流れは
- お客様の会社でシステムエンジニアや営業の人間と打ち合わせをする
- システムエンジニア(SE)と機械の選定をし設置・導入作業を行う
- お客様の会社(従業員様を集めていただき)へ新しいシステムの使い方を説明を行う
- 運用が始まっても、質問や不具合に対応する
3・4のようにカスタマーエンジニアは、
困り事を聞いたり、使い方を教えることも仕事になります。
ですので、対人関係がそこそこできると楽だと感じると思います。
また、単独ではなく
チームを作って大量の設置作業などを行うこともあります。
もちろん、私もリーダーをすることもあります。
(派遣アルバイトで来られた方にうまく指示出しするのは苦手ですが・・・)

もちろん、どのカスタマーエンジニアも
最初は機器のことを少しずつ触りながら、
自信をつけて、徐々に説明や指示ができる様になりますよ。
<カスタマーエンジニア仕事内容・保守点検編>
- 保守点検をする日の日程を電話で事前に決める
- 点検日にCEが日時通りに到着

最近コピー機で用紙が紙詰まりするんだ!みといてよー

ご迷惑をおかけし、申し訳ございません。点検時に紙詰まりも重点的に確認いたします。
①カスタマーエンジニアは点検を行い、お客様から言われているところを修理をする。
②お客様に最終的な動作確認してもらう。

なんか機械の調子がよくなったね。きてくれて良かったよ!

大きな異常はありませんでした。最近紙詰まりがあった箇所には異物が詰まっていたので除去・清掃しておきましたよ
保守点検も、流れはこんなかんじです!^_^
とはいえ、「カスタマーエンジニアとして働くにはスキルが入りそうー」と思われたかもしれませんね。たしかにスキルがあると楽なのは間違いありません。
しかし、カスタマーエンジニアの企業は研修(座学と実践)があるので
スキルはある程度研修でつきます。そのあとは訪問した件数が経験になります。
大丈夫ですよ。心配入りません。

カスタマーエンジニアの仕事内容は、お客さんの困りごとの解決をしたり故障の予防点検を行うのが主な業務となります。
※サービスエンジニア ・フィールドエンジニアも同業種ですが、
カスタマーエンジニアという呼び方ではしっくりこない方はこちらから読んでみてくださいね。
サービスエンジニアで年収400万円以上になる方法があるんですが…
カスタマーエンジニア(CE)とシステムエンジニア(SE)との違いはなに?
カスタマーエンジニアとシステムエンジニアは仕事を一緒にすることもあるのですが、
仕事内容や役割が違います。
個別に分けてわかりやすく説明します。
カスタマーエンジニアの仕事内容は
前にも書いた通り、
ハードウェア(機器)の修理・点検・設置が主な範囲です。
(主な仕事道具はドライバーやニッパーなどの工具です)
実際に機械を触らないと解決できない問題はとても多いので必要不可欠です。

機器の移動・点検もカスタマーエンジニアが対応します。
システムエンジニアの仕事内容は
アプリケーションの仕組みを作ったり、お客さんごとに使いやすく表記を直したりします。
お客さんから

「操作方法を変えたい、見やすくしたい」
などのご要望などがあった場合はシステムエンジニアが対応します。
これは、訪問することもありますしリモートで解決できるのであれば訪問しないこともあります。(実際は、訪問することがまだまだ多いですが・・)
とはいえ、
ソフトのインストールするまではカスタマーエンジニアが作業したりします。
Windowsをインストールしたり、基本的なアプリケーションの初期設定くらいまでは
カスタマーエンジニアが行います。
(ですので、カスタマーエンジニアのスキル次第で訪問必須になったりリモート対応で完了できたりするので優秀なカスタマーエンジニアが求められています)
話はそれましたが、
ということになります。

ハードはカスタマーエンジニア。
ソフトはシステムエンジニアが対応するとご理解いただければ
充分です
カスタマーエンジニアはスキル・資格が必要?
カスタマーエンジニアは資格は運転免許が必要なだけで基本的には
必須の資格はありません。
入社してから勉強して取得することが多いので入社前に悩む必要はありません。
(専門的な資格が必要になる業種もたしかにありますが少数です)
強いて言えば、ITパスポートや基本情報処理技術者の資格があればかなり楽になります。
とはいえ、資格をとってワンランク上を目指したい方は、
情報処理系の専門学校や資格スクールに通うのもひとつの選択肢ですね。
参考になる専門学校をリンク貼っておきます。
高知情報ビジネス&フード専門学校
日本電子専門学校
実際、カスタマーエンジニアは
ネットワークスキルやデータベースを触る機会もあるので
スキルが高ければ、苦労することが格段に減ります。
ネットワークのスキルがあると大活躍できます
が、もしスキルがなくても入社してから勉強しても問題ありません。
保守点検の資格が必要なカスタマーエンジニアもいる
業種によっては資格がないと保守点検できない場合もあります。
理由としては、法律で決められている機器があるからです。
例えば、
- 電気回路(電気工事士の資格が必要)
- ボイラー(ボイラーの資格が必要)
- レントゲン機器(エックス線作業主任者が必要)
とかです。
逆に国家資格が必要だと勘違いされやすいものもあります。
- 計量機器(国からの許可を会社がとっていればOK)
- 医療機器(会社内の試験は必要だけど)
- 薬歴コンピュータ(薬学部卒とかも必要なし)
とはいえ、資格を持っていると強いんじゃないの?と思われるかもしれませんが、
カスタマーエンジニアの会社の中ではエンジニアとしてのスキルを高めた方が評価されます。
ですので、スキルや資格にあまりこだわらなくていいです。

それよりも入社したタイミングが早い方が大切です。
カスタマーエンジニアならお客さんとのコミュニケーションスキルが大切
カスタマーエンジニアは訪問修理なので、
修理と同じくらいコミュニケーション能力が大切です。
なぜなら、ちゃんと修理して復旧しているのに
クレームになることがあるから
です。
たとえばお客さんからのクレームは
- 修理が終わったという報告をわたしは受けていない
- 訪問してくれる時間の連絡がなかった。
- 「原因は?」と聞いたのに、何か隠してるような態度だった
など、ひとこと話していただけでクレームにはならないものが多いです。
これは、頭の中が修理にばかり集中すると発生するコミュニケーション不足なのです。

もちろんカスタマーエンジニアの中にはコミュニケーション能力の低い人もいることも原因です。
しかし、意識して「話しておこう」と考えていないと忘れやすいです。
特別、コミュニケーション能力が高い必要はないですが
低い人よりは高い人の方が結果的にクレームは少ないです。

カスタマーエンジニアを目指すのであれば、コミュニケーション能力をあげて
技術スキルを上げることが求められます。
カスタマーエンジニアの将来性はあるの?
カスタマーエンジニアの需要は高く、これからも仕事は増えていきます。
なぜなら、IT化を断固拒否していた業界までもIT化し始めたからです。
例えば、今スマホやPCで調べられない業界・団体はないでしょう。
どの団体も自分のサイトを持っていますし、
建物の中にはインターネット回線をひいています。
例をあげると、お寺や神社です。
- ライブカメラ
- 売店のレジ
- お賽銭も電子マネー
あの有名な伏見稲荷神社も、お賽銭は電子マネーで「ピピっ!」と支払えるようになっています。

この日本中を駆け回りながら、ITテクノロジーを保守するのが
カスタマーエンジニアの仕事なので今後もさらに需要は高まっていくでしょう。
また、カスタマーエンジニアの利点は
機器を導入してから10年はメンテナンスするので
いますぐに仕事がなくなることがないということも付け加えておきます。
カスタマーエンジニアの平均年収は?
カスタマーエンジニアの平均年収は535万円です。
※平均年収は求人ボックス給料ナビより引用
実際は、1年目の新人で400万円くらいです。
私も、今の会社に32歳で途中入社しましたが月々28万円ほどでした。
(年収は日本の会社員平均よりは100万円ほど高いです)
とはいえ、未経験でも最初から400万円もらえるの?と思われるかもしれませんが、

私の同期はほとんど未経験でしたが、みんな一律400万円ほどでした。
ということは、入社日が早いほど年収はあがるので
若いうちに入社できた人は生涯賃金は高くなるといえますね。
まとめ
カスタマーエンジニアは訪問修理がメインのITエンジニアなので
お客さんとコミュニケーションをとりながら、
技術スキルも高めていくので魅力のある仕事です。
わたし自身、12年のキャリアがありますがコミュニケーションと技術の能力はまだまだ向上中です。
もちろん、年収という部分でも安心できる仕事なのであなたにもおすすめです。
とはいえ、ネットの書き込みなどでは否定的なことも書かれていますね。
しかし、現場で働いてみて合わなかった方がいるのは確かだとおもいますが
私の見てきた限り、辞めていく人はタイミングが悪かったことがほとんどです。
あまりネットの書き込みは参考にならないというのが私の感想です。
もちろん、きついこともあるので覚悟しておくべきこともありますので、それはまた別の記事にしていますのでよろしかったら、読んでみてくださいね。
ではではー!